ひょうご北摂里山
アートフォーラム
この秋、さまざまな形でアートに関わる方々を招き、里山の新たな魅力を考えるフォーラムを開催しました。(2021年10月30日)
基調講演
北川フラム
アートディレクター
アートフロントギャラリー代表
「アートによる地域活性化・魅力創出」
東京芸術大学美術学部卒業。地域づくりの実践として、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000~)「瀬戸内国際芸術祭」(2010 ~)「いちはらアート×ミックス」(2014)「北アルプス国際芸術祭」(2017)「奥能登国際芸術祭」(2017)で総合ディレクターをつとめる。フランス、ポーランド、オーストラリア各国より文化勲章、国内では2017 年度朝日賞、2018 年度文化功労者、2019 年度イーハトーブ賞他を受賞。
photo by Mao Yamamoto
高見澤清隆
事例報告・パネルディスカッション
六甲ミーツ・アート芸術散歩 総合ディレクター/キュレーター
大阪芸術大学写真学科卒業。萌木の村博物館学芸員を経て、六甲オルゴールミュージアム(現 ROKKO森の音ミュージアム)館長としてミュージアムマネジメントに注力。同時に複数のミュージアム、ギャラリーの立ち上げ、運営に関わる。2010 年に六甲ミーツ・アート芸術散歩を開始
マルテル坂本牧子
事例報告・パネルディスカッション
兵庫陶芸美術館学芸員。現代陶芸・ヨーロッパ陶磁器を担当
大阪教育大学大学院教育学研究科芸術文化専攻造形芸術学、パリ第一大学美術史学科博士前課程(DEA)修了。2009 年にフランス国立セーヴル陶磁美術館にて研修。2019 年より「木彫フォークアートおおや」審査員。
堀野利久
事例報告・パネルディスカッション
大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科准教授
浪速短期大学デザイン美術科工業・工芸デザイン卒業。ABC ギャラリー(大阪)、大雅堂(京都)、アトリエ西宮(兵庫)、マスタースタジオ(東京)他で
個展を開催。今回のアートフォーラムでは学生作品の指揮を担当
作品展示
西村正徳
O2ひまわり/Thanks for the Oxygen
大阪芸術大学金属工芸を卒業後、金属や陶による彫刻作品から始まり、野外彫刻を制作。近年でシート系の素材を用い、自然のエネルギーとコラボさせることで視覚効果を体験できるインスタレーション作品など、常に自然と向き合う緊張感を内包させ環境と呼応するランドスケープアートを多く手掛けている。(三田市在住)
大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科
大阪芸術大学短期大学部は伊丹市にキャンパスを置き、デザイン美術学科では、学びの領域をデザイン系、クリエイター系、アート系のコースがあります。
デザインからアートまでさまざまな知識にふれることで、幅広い視野と技術を備えたスペシャリストの育成をめざしています。 今回のアートフォーラムには工芸・立体デザインコース2年生11 名が参加。北摂里山の伐採木も活用し、それぞれが描く里山のイメージから作品を創造。
発表が初めての学生達には掛け替えのない経験となりました。
木彫フォークアートおおや
「木彫フォークアート」は人々の生活に密着し、喜怒哀楽を表現する芸術です。1994 年に大屋町(現:養父市)で始められた「公募展木彫フォークアートおおや」のコレクションから若手作家による作品を中心に展示します。
■しゃらりんの森・・・・川西市東多田
■人と自然の博物館・・・三田市弥生が丘
hit! sat! (ヒット!サッと!)・・・準備の様子をショートフイルムで公開中!
Campus ART SATOYAMA
日本の原風景と言われる「里山」その再生
美しい里山の風景が残る地域があります。そこでは代々受け継がれてきた農業や林業が今なお息衝いています。人のなりわいがあってこその景色。それが里山です。
木材や燃料(薪・柴)、肥料(堆肥)の供給という役割の終焉とともに置き去りになり、荒れてしまった里山。原風景と言われる「里山キャンパス」の復活もアートなのではないでしょうか。